令和4年10月22日、29日と稲沢まちゼミが開催されました。
秋の心地よい晴れ空の下、今回もたくさんの方にご参加いただき、ありがとうございました。
前回に引き続き、植木の生産から製品としての完成までの流れや、弊社の業務を含めた植木産業の歴史や現状についてのご説明、植木畑の散策を行いました。
ご参加のみなさま、植木に対する興味が高い方々ばかりで、熱心にメモを取られたり、鋭いご質問をされたり、2時間弱の中で大変濃い内容になったと思います。
周辺の木々を観察しながら散策を行い、3か所の畑をご案内しました。
当日の様子を写真と共にご案内いたしますので、面白そうだなと思われたら来年はぜひ、ご参加くださいませ。
1・植木生産のはじまり、ビニールハウス
まずは会社裏にあるビニールハウスからご案内。
ここではヤブランやアガパンサス、クリスマスローズなどの下草と呼ばれる、木々の足元を彩る小さな植物と、挿し木や実生で生えてきた小さな苗木を観察していただきました。
参加者みなさまはのご自宅で植えられている下草を見つけられたり、苗木がどれだけ大きくなるのかを質問されたりしていました。
2・ハウスで育った木々が移植される畑
ハウス内や他の畑である程度育った木を移植する畑がこちらです。
人気のあるイロハモミジやコハウチワカエデ、神棚に供えられるサカキなど複数の樹種を観察していただきました。
その中でも例年、参加者のみなさまにおもしろいと言われるのが…
紅葉時に赤いハートを生み出すマルバノキです。
山間部の谷底で育つこの木は尾張平野ではめずらしく、葉の形のユニークさで人気のある樹種であります。
みなさん葉っぱを手に取り、珍し気に触れていました。
3・製品としての樹木の完成品、文字通りまるで自然林のような畑
こちらがまちゼミ最後の案内地、自然林のような畑です。
私ははじめてこの場所を訪れた際、畑?ここが?キャンプ場で見る光景じゃん、と思いました。
ここに入った際に参加者の方々も、わあ、と声を上げており、「まるで自然林」のような風景を楽しまれていました。
道中、参加者の方々から木の成長や樹種の特性についての質問に社長からの解説があり、熱心にみなさま聞かれていましたので、毎回予定時間を超えて2時間ほどのツアーになりました。
種や葉のお土産も各自拾われて持っていかれましたね。
普段暮らしている地域の身近なところにある異世界
(年を越す頃には雪景色にもなりますね)
なにげに通り過ぎていると気にもならないただの風景ですが、稲沢市には各所に植木畑が存在しています。
そこには戦前から続くこの地での産業の歴史が詰まっており、景気や消費の変化の中で生き続けている「植木生産」の全てが詰まっているとおもいます。
今回のまちゼミはその一端に触れていただけた面白い機会になったのではないでしょうか。
ご参加のみなさま、お忙しい中お集りいただきましてありがとうございました。
国分農園 野田 義紀
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