お客様から庭木が枯れそうなので診てほしいとのことで
伺いました。
お話を聞くと、ホームセンターで購入した粒状の除草剤を散布されたそうです。
ただし、お庭に一通り散布したものの
除草剤はまだ余りがあるのですべてを撒ききったとのことでした。
さすがにこれは、撒き過ぎた高濃度の除草剤による薬害だろうと判断しました。
除草剤に記載された通りの使用ならば雑草だけ枯らすはずですが
濃度が高すぎたため、根から成分を吸い上げた植木の葉にまで薬害が現れたようです。
既存のレッドロビンは新芽が展開しかけると萎れて落葉してしまう状態を何度か繰り返し
やがて個体自体が枯れてしまっていました。
また、他にもクロマツやツツジ、モミジなどの古木も枯死しています。
弊社でも植木生産において除草剤や殺虫剤などの薬剤は日常的に利用しますが
その濃度や回数は絶対に使用方法に沿って使っています。
便利なものですが使い方を間違えれば大変な損害を引き起こすことになりかねません。
お客様と相談して、レッドロビンは撤去し、土壌は交換することとなりました。
早く土壌を浄化したいが今回の除草剤は6ヶ月間効果が続くためです。
土壌を30cmの厚みで鋤取り、新たな山砂で埋め戻します。
約7㎥の入れ替えとなり、費用も安くありません。痛い出費となってしまいます。
ちょうど同じ時期に、取引のある庭師さんからも
除草剤による同様の庭の改修を請けている話を伺いました。
つまり、これは珍しいことではないかもしれず、注意の喚起が必要かもしれません!
くれぐれも除草剤などの薬剤は使用上の注意をよく読み、
使用方法を守ってお使いください!!
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