植物を人工的に増殖する技術として挿し木という方法があります。
2月~3月の落葉期に行う「春挿し」と
6月~9月に行う「夏挿し」があり、樹種によって成功率の高い時期を選んで行います。
今回はブルーベリーの春挿しを行いました。
方法は簡単で
前年に勢い良く伸びた徒長枝を10cmほどに切り分け
培養土に半分ほど差し込んで、後は水やりしながら秋まで養生します。
一般に出回る書籍などには、挿し枝の切り口は鋭利な刃物で切ること!
と書かれていますがそれほど気にすることはありません。
私達は普段使いの植木ばさみや剪定ばさみを使用していますので、そんな程度です。
挿し床(挿し木する場所、育苗箱や畑)の培養土はポット栽培用のものを流用しています。
一般には酸性度の鹿沼土などが推奨されていますが問題はありませんし、挿し木を終えた培養土は
そのままポット栽培に転用できて効率も良いです。
挿した後は寒冷紗を張ったビニルハウス内で毎日水やりをしながら養生します。
3月中頃には新芽が膨らみ、葉が展開し始めるのでいよいよ乾燥させないようにしましょう。
日光が直接当たる、風の通りが良い場所は葉が乾燥して萎れてしまい、失敗します。
明るい日陰でじめっとした場所がよいです。
葉が開き光合成が始まると根が出てきますので、ようやく1本の個体の出来上がりです。
秋まで養生を続けて、落葉後にビニルポットや圃場に移植します。
ブルーベリーの植栽例。
高さ2m程度で株立状。葉張りを抑えるよう剪定するとよいです。
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